冷却塔や熱交換器といった水冷システムの中で必ずと言っていい程、機器に組み込まれている「圧力計」。
とても地味で目立たない計器だし、いつも同じ値を指して変わり映えがない。
何かを制御している訳でもないし、壊れていても何も変わらないからそのまんま。
こんなユーザーさんが多いです。
しかし、水の圧力を正確に知るという事は非常に意味があります。
まず、水を送るポンプ。
ポンプにはそのポンプごとに圧力と流量の関係が記された「性能曲線」というものがあります。
ポンプの銘盤にはそのうちの代表的な値が2~3点書いてあります。
圧力計を確認する事で、性能曲線から流量を推測することができます。
もし、流量の割に圧力が低ければ、ポンプの劣化に気づきます。
また、ポンプ吸込側の圧力計がマイナスになれば、吸込側ストレーナー詰まりの疑いがあります。
次に機器や熱交換器。
冷却水入口と出口の圧力計の圧力差が増えれば、これも詰まりの指標です。
よく壊れる圧力計があれば、ウォーターハンマーなどの急激な圧力変動があるかも知れません。
詰まりやウォーターハンマーによってホースやチューブが抜けて大洪水になる事もあり、非常にリスキーです。
ミズカラ株式会社では毎月最低1回は定期メンテナンスを行い、メンテナンス時に圧力計の数値を確認しています。
そうして定期メンテナンス時に計測した数値を点検表としてお客様へお渡ししています。
また、24時間監視装置でも毎日圧力計数値を計測している為、異常や故障が発生した場合はすぐに対応が可能です。
監視装置や定期メンテナンスがどういったものなのかは是非下記リンク先の動画からご覧ください。
▷もしも水道設備に異常が発生してしまったら?設備監視装置で事故を未然に防ぐ
▷水処理施設の安全を保つために 定期メンテナンス実施内容とは?
人間でも血圧管理が大事なのと同様に圧力計も、意味をきちんと理解して適正に管理しましょう。