「水道料金の値上げ通知が届いた」「使用量は変わっていないのに毎年請求額が増えている」…こうした状況に心当たりはありませんか。

法人施設の水道料金が下がりにくいのは、料金体系そのものに構造的な原因があります。上水道は「逓増制」と呼ばれる料金体系を採用しており、使用量が増えるほど1m³あたりの単価が上がる仕組みです。大量に水を使う施設ほど、割高な料金を支払い続けることになります。

本記事では、この構造的な課題に対して自家水道システム(深井戸からの地下水活用)がどのように機能するのかを、仕組み・コスト・条件の観点から解説します。


この記事で確認できること

  • 上水道料金が構造的に高くなる仕組み(逓増制)
  • 自家水道がコスト削減を実現する原理
  • 導入条件の目安と、コスト削減シミュレーション
  • 自家水道と上水道を併用する運用の実際
  • 検討開始前に社内で整理しておくべき情報

なぜ上水道料金は使うほど高くなるのか

逓増制という料金構造

多くの自治体の水道料金は、以下のような「逓増制」を採用しています。

※単価は各自治体で違います

使用量区分1m³あたりの単価(例)特徴
0〜100m³150円程度基本料金帯
101〜500m³200〜250円中間料金帯
501〜1,000m³250〜350円大口料金帯
1,001m³以上300〜400円以上最も割高な料金帯

法人施設が月間数千m³を使用する場合、大部分の使用量が最も高い料金帯で計算されます。これが「使用量は変わらないのに請求額が高い」と感じる構造的な原因です。

📌 確認方法: 自治体の水道局のWebサイトまたは検針票に、単価の段階表が記載されています。自社がどの料金帯で多くの水を使っているかを確認してみてください。


自家水道はどうやってコストを下げるのか

基本原理: 上水道の使用量を減らし、安い水源に切り替える

自家水道システムの仕組みはシンプルです。

  1. 自社敷地内に深井戸(地下100m以深)を掘削
  2. 地下水を浄水処理して施設内に供給
  3. 上水道と井戸又は工業用水の自家水道を併用することで上水道の使用量を約95%削減(上水道は1日1回のバックアップとして維持する)

逓増制の最も高い料金帯の使用量が大幅に減るため、結果として水道料金が10〜30%削減されます。

なぜ上水道を完全に置き換えず「95%削減」にとどまるのか

自家水道は上水道に取って代わるのではなく、上水道に加える形で導入します。プラントの点検・修繕時にはバックアップとしての上水道が必要です。また、1日1回は上水道を流すことで配管内の滞留水(赤水)を防止します。


自社が導入対象になるかの判断基準

以下のいずれか1つに該当すれば、自家水道によるコスト削減の可能性があります。

判断基準具体的な数値
月間使用水量4,000m³以上
上水道単価250円/m³以上
月間上水道料金100万円以上

⚠️ 注意: 上記は目安です。地域の上水道単価、地下水の条件、切替可能な割合によって実際の効果は異なります。月間100万円未満でも、BCP対策としての水源確保が目的の場合は別途検討の価値があります。

コスト削減シミュレーション

現在の月間上水道料金想定削減率年間削減額の目安
100万円/月10〜30%年間 120〜360万円
200万円/月10〜30%年間 240〜720万円
500万円/月10〜30%年間 600〜1,800万円

※ 上記はミズカラの導入実績に基づく概算です。削減率は使用水量、地下水条件、地域の上水道単価により変動します。


自家水道の運用——実際に何が必要か

お客様の日常作業

1日1回、蛇口で水の濁りと塩素濃度を確認するだけ(約1分)。 それ以外のプラント運用・水質管理・メンテナンスはすべてミズカラ株式会社(当社)が実施します。

ミズカラ株式会社(当社)が担う管理業務

管理項目頻度内容
定期点検毎月プラント訪問、設備の動作確認
水質分析毎月水質検査と結果書の提出
遠隔監視24時間365日プラントの稼働状況を常時モニタリング
異常時対応即時自動警報発報 + 上水道への自動切替

故障・トラブル時の安全設計

プラントが停止した場合、自動的に上水道に切り替わるため、断水は発生しません。 遠隔監視システムが24時間稼働しており、異常を検知すると自動で警報が発報されます。


よくある誤解と実際

「初期費用が高いのでは?」

オンサイト方式(リース型)であれば、プラントの設置費用はミズカラ株式会社(当社)が負担します。お客様の初期投資はゼロです。月々の従量料金で運用します。

「地下水は水質が不安では?」

深井戸(100m以深)の地下水は、地表からの汚染が届かないため、多くの場合で上水道と同等以上の水質です。浄水処理を施した上で、保健所に専用水道として届出を行い、毎月の水質検査(51項目、食品製造用水26項目を含む)で安全性を担保します。

「工事中に断水するのでは?」

既存の上水道と並行して自家水道の設備を構築するため、工事期間中の断水は発生しません。

「契約に縛られるのでは?」

一般的な契約期間は10年(3年〜15年選択可)。契約満了後は、解約(撤去費用は当社負担)、再契約(初回の約7割)、買取(残存簿価)の3つの選択肢があります。


検討を始めるために

まず以下の情報を社内で確認してください。

確認項目確認方法
月間水道使用量(m³)検針票
月間上水道料金(円)経理部門の請求書
施設の所在地
プラント設置可能なスペース施設管理部門

上記が揃ったら、無料の導入可否診断で自社の条件でどの程度の削減が見込めるかを確認できます。

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