チェックリストを公開

定期点検で重要なのは、故障の有無だけではなく、「処理水質を守れる状態か」「次の点検まで安全に運転できるか」を確認することです。

結論:8分類を頻度別に点検する

  1. 槽・架台・防液堤
  2. 配管・弁
  3. ポンプ・撹拌機・ブロワ
  4. 薬品設備
  5. 計器・センサー
  6. 沈殿・汚泥・脱水
  7. 制御盤・警報・遠隔監視
  8. 記録・予備品・安全

点検頻度は設備仕様、排水の危険性、故障履歴で調整します。以下は一般的な目安です。

毎日のチェック

  • [ ] 放流口の濁り、色、臭い、泡
  • [ ] pHなど日常管理値が自社範囲内
  • [ ] 原水槽・処理槽・薬品槽の液面
  • [ ] ポンプ、撹拌機、ブロワの運転・異音・振動
  • [ ] 薬品漏れ、配管漏れ、床面の液だまり
  • [ ] 警報、通信、非常停止の異常表示

毎週のチェック

  • [ ] 予備ポンプを起動し、切替可能か確認
  • [ ] ストレーナ、配管、ノズルの詰まり
  • [ ] 沈殿槽の界面、汚泥引き抜き状況
  • [ ] 薬注ポンプの実吐出と注入口
  • [ ] フィルタープレスのろ布、ろ液、ケーキ状態
  • [ ] 防液堤・漏えい受けに不要な液がない

毎月のチェック

  • [ ] pH計電極の洗浄・校正
  • [ ] 流量計、液面計、導電率計などの指示比較
  • [ ] 高液面、薬品低液面、ポンプ故障の警報試験
  • [ ] 制御盤のファン、フィルター、異常発熱
  • [ ] 薬品使用量、電力量、汚泥量の原単位推移
  • [ ] 故障・応急処置・未完了是正のレビュー

増澤技研の一般的な運転管理では、pH校正は月1回、薬品補充は3〜7日に1回程度、汚泥管理として脱水ケーキの取り出しなどを行います。実際の頻度は設備・使用量に合わせます。

半年〜年1回のチェック

  • [ ] 槽・架台・手すりの腐食、塗膜、漏れ
  • [ ] 配管肉厚、フランジ、可とう継手、弁の作動
  • [ ] ポンプのシール、軸受、絶縁、性能
  • [ ] 計器校正の外部基準との照合
  • [ ] 排水系統図と現場配管の一致
  • [ ] 停電、通信断、基準逸脱を想定した訓練
  • [ ] 法令・条例・届出・連絡先の最新版確認
  • [ ] 廃番部品、推奨交換部品、予備品在庫

点検表に必ず入れる欄

「良・不良」だけでは改善につながりません。測定値、前回値、異常内容、応急処置、期限、責任者、完了確認を記録します。写真は同じ位置と向きで撮り、劣化を比較します。

異常を見つけた時の優先順位

  1. 人の安全を確保する
  2. 未処理水の流出を止める
  3. 設備を安全状態へ移す
  4. 時刻・状態・操作を記録する
  5. 社内責任者・保守会社・必要な行政窓口へ連絡する
  6. 原因と再発防止を決める

よくある質問

Q1. 点検項目が多く、続きません。\
A. 毎日・毎週・毎月に分け、重大リスクの高い項目から始めます。異常が少ない項目は履歴を見て頻度を調整します。

Q2. メーカー点検だけで十分ですか?\
A. 定期点検を補えますが、毎日の外観・薬品・液面・警報確認は現場で必要です。

Q3. 校正記録には何を残しますか?\
A. 計器番号、標準液・基準器、実施前後値、調整内容、実施者、次回期限を残します。

まとめ

定期点検は、設備、処理性能、記録、安全を一体で確認します。頻度別チェックリストに測定値と是正期限を入れ、故障前に変化を捉えましょう。

定期点検・メンテナンスは増澤技研へ

参考資料

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