生産機械を増設するとき、必要な電力や熱源は、予めメーカーから提示を受けて設備保全部門に申請し導入します。
「エアコンを何も考えずに買ってブレーカーが飛んでしまった」
なんてことは、よくある話なので事前のチェックはとても大事です。
ところが一度、設備が導入されてしまうと運用段階では往々にして電力や熱源の供給元や保全についてが軽視されてしまいがちです。
例えば、後からブースターポンプを増設したときに近くにあった既設の盤に繋いでしまったとします。
最初は何も起きないが、機械の負荷が上がった時に限ってポンプが停止してトラブル。後付けで記録もないので原因が判らず、右往左往してしまう。
最近の例では、冬場に現場用の電気ストーブを電灯用コンセントに差したことで同じラインから電源を取っていたコントローラーが電圧降下で作動不良を起こした事もありました。
熱源で言えば、実際の稼働状況から冷却すべき発熱量がどうなっているか、冷却水にはブレーカーがないので電気より忘れやすく、ほとんど把握されていませんが、電気同様に重要な事です。
逆に、これを生産機械ごとに追うことができれば、熱交換器の適正化や省エネにつながります。無駄な設備増強も要らなくなるかもしれません。
熱源水の解析や改善は水処理会社の得意分野です。多くのノウハウがありますので是非ともご相談ください。