「ラインを止める時間は最小限にしたい!」「整備の翌日には直ちに稼働したい!」
と、緊急のトラブル時にお客様から要望を頂く場合が多くあります。
勿論お客様にとって、ラインを止めて作業を行う日程は少ない方が良いですよね。
中には「1日しか休めないから夜間に」「24時間体制で」とか、「大人数で一気に」という要望もあります。
いつもは安全管理に熱心な会社でも、突貫工事は本質的に不安全である事に気づいていない場合が多いです。
しかしながら施工実績があってリスクがハッキリ見えているならともかく、初めてのメンテナンスやとても古い設備ならば、そもそも「1日で作業を完了させて欲しい」という要望は難しいご依頼となります。
それでもやむ無くという事もあるでしょう。
その様な時は、以下の作業を操業中に済ませておきましょう。
例えば
・機材搬入は予め現場近くで仮置き
・搬出も別日に行う
・新規入場教育は前日までに済ませておく
・持込機材の検査も当日やらない
などなど、工夫できる余地はたくさんあります。
作業の効率化は上記のような「準備」が大切です。
「仕事に取り掛かる”準備”を万全に出来ていれば、仕事の8割は既に完了しているようなもの」といった記事を公開しています。
準備不足を回避するには、操業中の場所の確保を現場のライン担当者様に掛け合ったり、何度も工程を確認するなどの手間を、お客様側も惜しまずご協力頂かないと実現できません。またその打ち合わせに掛かるコストも必要となります。
そうやってお客様と業者が協力しあって問題を解決する事こそが安全の本質であり、その方が双方の信頼と絆も深まって、協力会社のやりがいにも繋がっていくと考えています。