「美味しくない水」のワーストワンの県はどこ?
「美味しい水」のお話しはよく聞きますが、「美味しくない水」が最近話題になりました。
家庭用の浄水器を販売するパナソニック様が、全国で水道水の味を調査したデーターを公表されましたが、その中で「美味しくない水」のお話しが出てきます。
図-1「 水道水に関する全国調査」:パナソニック㈱様(2024/1調査)
図-2 料理に水道水をそのまま使う割合(%)東北と沖縄、パナソニック㈱様(2024/1調査)
沖縄では、水道水をそのまま飲むのに抵抗感を感じるが68%あり、全国平均の48%を上回ります。
また、料理用の水として使う水も40%程度で、東北地方の80%よりかなり下回ります。
沖縄の人はあまり水道水が美味しくないと感じているようです。
水を美味しくなくしているものの一つに硬度があります。
硬度は水の中のカルシウム(Ca+2)が含まれる割合を示す値です。
硬度の値の高い水は苦みがあり、美味しくないと感じる人が多いようです。
日本の全表土の3分の1(平地の大部分)は火成岩土壌でできていますので、カルシウムが少なく、水はほとんどがカルシウム成分の少ない軟水となります。
それに比べ、沖縄本島は中・南部の地域が石灰岩層から形成されていますので、その石灰岩層からカルシウム成分が溶け出し、その影響を受けた井戸水や地下水は硬水になり、硬度が高くなっています(沖縄県営水道北谷浄水場系の年平均値は140~180mg/ℓ)。
また、海岸部では井戸水に海水が混ざり(かん水)、海水に含まれるカルシウムで硬度が上がるときがあります。
図-3 WHO飲料水ガイドラインによる硬度の分類
「美味しくない水」を美味しくする技術
このように、「美味しくない水」を「美味しい水」にするには硬度成分を取り除けばよいようですが、ミズカラ株式会社では軟水装置や逆浸透膜などを使い、通常のろ過装置では除去できない硬度成分を井戸水からとり除き「美味しい水」の硬度に合わせて、水を処理しています。
図- 4 逆浸透膜の適用範囲(日東電工㈱様 技術資料より)
図- 5 逆浸透膜(日東電工㈱様 技術資料より)