目次
この記事でわかること
- 食品工場で自家水道(深井戸)を導入し、食品製造用水の基準を満たしながらコスト削減する方法
- 専用水道の水質検査51項目(食品製造用水26項目を含む)と自家水道の対応関係
- HACCP認証への影響と水質管理の実際
- 導入の目安となる水使用量・料金の基準
結論
月間上水道料金が100万円を超える食品工場であれば、自家水道システムの導入で年間150〜400万円の水道料金削減が見込めます。 専用水道として必要な51項目(食品製造用水26項目を含む)の水質基準もクリア可能です。
深井戸(100m以深)から揚水した地下水を、水道法に基づく水質基準に準拠した浄水処理を行い、保健所に専用水道として届け出ます。食品衛生法が求める食品製造用水の要件を満たした水を、上水道より大幅に低いコストで安定供給できます。
食品工場の水使用、なぜ高コストか
食品工場は他の製造業と比べて水の使用用途が多様で、かつ高い水質が求められます。
| 用途 | 必要水質 | 使用量の特徴 |
|---|---|---|
| 製造用水(原料混合・加工) | 食品製造用水基準(26項目) | 生産量に比例 |
| 洗浄用水(設備・容器洗浄) | 食品製造用水基準(26項目) | 毎日大量に使用 |
| 冷却用水(冷却塔・チラー) | 一般工業用水レベル | 夏季に増加 |
| ボイラー用水 | 軟水及び純水レベル | 通年一定 |
| 従業員用(飲料・手洗い) | 飲料水質 | 人数に比例 |
大規模食品工場では月間使用水量が4,000m³を超えることが多く、上水道単価が250円/m³以上の地域では月間上水道料金が100万円以上に達します。
食品製造用水の水質基準と自家水道の対応
食品衛生法では、食品の製造・加工に使用する水について26項目の水質検査が義務付けられています。自家水道(専用水道)として保健所に届け出る場合は、さらに水道法に基づく検査を含め51項目(食品製造用水26項目を含む)の水質基準を満たす必要があります。
| 区分 | 主な検査項目 | 自家水道での対応 |
|---|---|---|
| 一般細菌・大腸菌 | 一般細菌100個/mL以下、大腸菌不検出 | 塩素消毒、及びUF膜で対応 |
| 重金属類 | 鉛、ヒ素、六価クロム等 | 深井戸水は地表汚染の影響を受けにくい |
| 有機物 | TOC(全有機炭素) | UF膜で一部除去 |
| 消毒副生成物 | トリハロメタン等 | 適切な塩素注入量の管理 |
| 色・濁り・臭い | 色度、濁度、臭気 | 活性炭ろ過で対応 |
深井戸(100m以深)の地下水は、地表からの汚染が届かないため、多くの項目で上水道と同等かそれ以上の水質を確保できます。 毎月の水質検査と検査結果書の提出により、継続的な品質管理を実施します。
HACCP認証への影響
結論: HACCP認証に悪影響はありません。
HACCPで求められるのは「使用する水が食品製造用水の基準を満たしていること」と「水質管理の記録が残されていること」です。自家水道(専用水道)では:
- 保健所への届出により法的に基準を満たした水質となる
- 毎月の水質検査結果書が自動的にHACCPの記録として活用できる
- 始業時の残留塩素測定(約1分)が日常の水質確認として記録される
むしろ、上水道よりも自社管理の水源を持つことで、水質管理の主体性が高まり、HACCPの管理体制が強化される場合もあります。
年間コスト削減額の目安
| 年間上水道料金 | 年間削減額(目安) | 削減率 |
|---|---|---|
| 1,200万円 | 約120〜360万円 | 10〜30% |
| 1,800万円 | 約180〜540万円 | 10〜30% |
| 2,400万円 | 約240〜720万円 | 10〜30% |
月間使用水量4,000m³以上、上水道単価250円/m³以上、または月間上水道料金100万円以上が導入の目安です(ミズカラ株式会社(当社)実績に基づく)。
導入から給水開始までの流れ
| ステップ | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. 事前調査 | 2-3週間 | 地下水の水量・水質調査、井戸掘削規制の確認 |
| 2. 井戸工事 | 約1か月 | 深井戸(100m以深)の掘削 |
| 3. 保健所申請 | 約1か月 | 専用水道の届出(当社が代行) |
| 4. 機械手配・設置 | 約1.5か月 | 浄水プラントの設置(駐車場5〜6台分) |
| 5. 水質分析 | 約2週間 | 51項目(食品製造用水26項目を含む)の水質検査 |
| 合計 | 約4か月 |
既存の上水道と並行して工事を進めるため、生産ラインを停止する必要はありません。
よくある質問(FAQ)
Q1: 専用水道の51項目(食品製造用水26項目を含む)の水質検査はクリアできますか?
はい。深井戸の地下水は地表汚染の影響を受けにくく、適切な浄水処理を施すことで51項目すべてをクリアできます。万が一水質基準を満たせない場合は、導入前の調査段階で判明するため、お客様にリスクはありません。
Q2: HACCP認証に影響はありませんか?
影響はありません。専用水道として保健所に届け出た水源は法的に管理されており、毎月の水質検査記録がそのままHACCPの管理記録として活用できます。
Q3: 井戸水に切り替えると製品の味が変わりませんか?
一般的に、深井戸の地下水は不純物が少なく軟水傾向のため、上水道と同等かそれ以上の品質です。ただし、切替前に製品への影響評価を行うことを推奨します。
Q4: 保健所の申請手続きは自社で行う必要がありますか?
いいえ。保健所・環境局・水道局への届出書類の作成・折衝は全て当社が代行します。
Q5: 既存の浄水設備(軟水器、RO膜等)との併用は可能ですか?
可能です。自家水道の水を既存の浄水設備に通すことで、ボイラー用軟水や超純水の製造にも対応できます。
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