最近、どこの仕入れ先も値上げ値上げと言ってきて、もう聞き飽きましたね。

原材料やエネルギー価格の高騰、円安による輸入品の値上がり、人件費のアップなど、
理由はいくらでもあるのですが、だからと言ってそれをそのまま受け入れていては、
自社製品も同じく値上げを要請しなければなりません。

しかしながら、逆に言えば、昔ほど値上要請のハードルが高くないばかりに
安易に値上げに踏み切り、コストダウンの努力を怠っている様にも感じます。

そもそもコストダウンとは、同じ性能の材料の相見積を取って
より安い所を探すという性質のものではなかったはずです。
つまり如何に無駄な仕事やオーバースペックを見つけるかが肝要と考えます。

これをしっかりやれば、二割三割のコストダウンは当たり前にできますし、
材料費の値上りを気持ちよく受け入れたとしても、製品コストは変わらず、
競争力がつくものです。

またモノごとに値上け幅が違って、過去と価値観が変わっていることもあります。

例えばとても値上りが激しいチタン材料をステンレスに変更できないかとか、
いっそ新しい高能力の機械に更新したほうがメリットがでるなど、
これまで考えていなかった選択肢が生きるチャンスでもあります。

値上げ時代のコストダウンは仕様書にかじりついていてはうまくいきません。

その仕事の目的をよく理解し、仕様書から見直していくことが重要と考えています。

水処理会社は機器メーカーではないですが、それだけに、仕様書を作成する側の
立場になる事が多く、お客様の相談事を具体化することが得意です。

どこも苦しい時代に、限られた予算で目的を達成できるよう、
水処理会社と共に考えていきましょう。

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