「安全度」や「安全性」とよく言いますが何をもって言えるのでしょうか?
連続無事故記録?それとも検査合格証があれば安全なのでしょうか?

もちろん、無事故記録や合格証という実績は評価されるべきことですし、
安全を数値化して明確にすることは重要です。

しかし、実は「安全度」の程度を示す具体的な値はありません。
無事故記録や合格証があるからといって、その製品や商品が、
全くのノーリスクというわけではないのですね。
例えば食品や化粧品で、どんなにアレルギーテストをクリアしていても、
必ずしもすべての人にアレルギーが起こらないとは言えないのと似ているでしょうか。

安全の逆である「リスク」を減らし続けることが、すなわち安全なのです。

そこで、リスクは訪れるか分からないので、リアルタイムで確認できる指標を決めて管理します。

冷却塔のレジオネラ対策であれば、薬品残量、注入ポンプの作動、補給水量、冷却水の電気電導率などで確認します。
そして、その結果として薬剤濃度が適正かつレジオネラがないことを定期水質検査で確かめます。

この時、レジオネラ検査結果は、結果入手まで2週間の後追いですから、
管理指標とはなり得ません。
食中毒や検便も、リアルタイムでは結果が出ないのと同じです。
それらの結果は、あくまで日常管理の結果を表しているだけなのです。

仮にレジオネラ属菌数を毎日測定しても、それでリスクが消えるわけではなく、
実は余り意味がありません。
菌が出ないような日常管理を磨くことこそが、重要なのです。

そう考えると、毎日の日常管理の積み重ねが「安全」そのものと言っても過言ではありません。
日常管理、メンテナンスこそが、非常に重要であるということが、
お分かりいただけるかと思います。

新型コロナウイルスも、感染者数はあくまで結果の後追い。
感染者数の増減で、一喜一憂してしまいがちですが、
日常の体調管理や自分自身の行動管理の積み重ねこそが、
安全を実現する手段なのではないでしょうか?

「安心・安全」は、日々の地道なメンテナンスから培われるものです。
しっかりと対策しましょう。

対策にお困りでしたら、お気軽にご相談を。


(アクアテクノシステムソリューションズ株式会社は
2020年10月1日 社名をミズカラ株式会社に変更いたしました)

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