自社の工場について、無駄なコストはカットしたい。しかしその方法について思い浮かばない。
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
省エネの相談をしようにも、省エネ関連の情報や省エネコンサルタントは多く、まず何から手をつければい良いのか混乱してしまうと思います。
「まずは分かりやすいところから工場の省エネを考えたい。」「簡単な提案事例があれば見てみたい。」
そんな方は、ぜひこの記事をご覧ください。
無料で相談できる「省エネセンター」についても記載しておりますので、参考になさってください。
目次
できるところから省エネを提案
省エネ設備の老朽化
稼働している工場の中には、すでに省エネ設備が導入されているところもあるかと思います。しかし、その省エネ設備がいつ頃導入されたのか、ご存知ですか?中にはすでに老朽化や経年劣化が進んでいるものもあり、本来果たすべき「省エネ」という用途を果たしていない場合があります。
たとえば、電気設備のインバーター。ポンプなどの電気設備と電源の間にインバーターを設置することで電気の周波数を調整でき、1980年代から普及して省エネ効果が期待されていました。しかし、このインバーターも老朽化が進むと、調整能力を維持できず省エネ効果が落ちてきます。老朽化による省エネ効果の喪失は、ゆっくりと進行するため現場での実感は少なく気付かないことも多いでしょう。
インバーターの耐用年数は、一般的に10年程度と言われています。省エネ効果の減退だけでなく、トラブルを未然に防ぐためにも、計画的なマシンの更新をオススメします。
しかし、老朽化して省エネ効果の落ちた設備があったとしても、簡単に更新(買い替え)ができるものばかりではありません。更新するためには新たな設備投資はもちろんのこと、交換作業費や交換作業中の生産作業停止にかかるコストも考えなければならないのです。
本来であれば設備の更新がベストなのですが、それが難しい場合には、老朽化した設備の買い替えに代わる、新たな省エネ対策をとることが重要になります。
工場の味方!省エネセンターに相談
省エネセンターとは?
みなさんは「省エネセンター」をご存知でしょうか?
よく電化製品などに「省エネ大賞受賞!」という表記が書かれていると思いますが、その”省エネ大賞”の体制管理をしているのがこの省エネセンターです。正式名称は「一般財団法人 省エネルギーセンター」と言います。産業の発達によりエネルギー需要が高まり、省エネの実現への声を受けて設立されました。資源エネルギー庁所管の財団法人だった時期もあります。
設立趣旨が省エネ体制のバックアップであるため、省エネ実現に向けたノウハウをたくさん教えてくれます。営利目的の団体ではないため、設備のセールスを受けることもありません。中立的な観点から省エネのノウハウを提供してもらうことができます。
省エネセンターの工場の省エネコンサルティングの具体的な事例には、以下のようなものがあります。
工場の省エネコンサルティング
次の事例のように、製品の品質と生産性を確保しつつ、工場の設備等を体系的に見直した省エネ提案を行います。
圧縮空気の圧力調整○温度制御系での熱交換部分の最適化
ケミカルプラントにおいて、製造プロセスの冷却水流量を対象に、品質の確保と両立する最適設定を提案しました。○冷凍システムの効率化
石油備蓄プラントにおいて、冷凍機の運転条件を見直し過剰な冷却を防止する省エネ対策を提案しました。○圧縮空気の末端圧のラインとのマッチング
機械部品工場において、圧縮空気の圧力を操業状況に応じてライン全体で最適に保つ制御を提案しました。○食品衛生とユーティリティ系省エネの両立
食品工場において、食品衛生管理の国際基準であるHACCPに準拠しつつ、熱利用設備の運転を最適化するシステムを提案しました。
省エネ診断の活用
省エネセンターのサービスの中でもとりわけ便利なのが、この省エネ診断です。
省エネセンターから専門家が現地まで来てくれて、施設で使用しているエネルギーについて、最適かどうか診断してくれます。診断内容は報告書としてまとめられ、アドバイスを受けることも可能です。中立的な視点から設備投資の助言をしてくれるので、本当に必要なものは何なのか、的確な判断できそうですね。
エネルギー診断は無料で受けられますが、受付状況により、募集を打ち切っているタイミングもあるようなので、一度HPなどでご確認ください。
補助金制度の相談
省エネに関する設備投資は、その内容にもよりますが、経済産業省から「省エネルギー投資促進に向けた支援助成金」という補助金が出ることをご存知でしょうか?中には投資額の1/2、もしくは1/3(上限限度額あり)を補助してくれる場合もあります。
しかし、その認否については分かりにくいものも多く、利用し辛く感じることもあると思います。補助金を期待して設備投資したのに、導入後に補助金が下りなければ、結局損をすることになってしまいますよね。
このような時でも、省エネセンターが相談に乗ってくれます。かつては資源エネルギー庁に所管されていたため、そういった行政関連の事柄にも強いのが省エネセンターの長所です。
自分が希望する設備投資について、補助金が出るのか確認できれば、思い切った金額を省エネに充てることができるでしょう。
先ほどの省エネ診断の中でも相談できるので、ぜひ疑問に思ったことを聞いてみてくださいね。
最後に
当ナビを運営しているミズカラ株式会社は、様々な水処理のご相談を承っています。
「水に関わるコストを抑えたい」
「水処理設備の効率化をはかりたい」
「水管理(メンテナンス)の省力化について相談したい」
「第三者から見た水管理の診断をお願いしたい」
などでお悩みの企業様、工場、病院、商業施設の管理者の方など、この機会に下記より、お気軽にご相談ください。