言えば何でもやってくれる頼りになる営業マン。
お客様の要望を神様のように聞いてくれて、すぐに訪問し、何でも対応してくれる。
しかし、これはいいと喜んで頼んでみたら何かがおかしい。
見積の内容を聞いてみたら全く説明できず、そこで初めて営業マンは「何も判ってなかった」事に気づく苦い経験、ありませんか?
お客様は水処理やメンテナンスの専門家ではありませんから、営業マンが自信満々に説明し、見積を出してくれれば、確かに信じてしまいますよね。
そうならないために最低限、これだけは押さえておきましょう。
1、メンテナンスの目的
よく「できるところ全部やっておいて」という注文があります。
お客様は全てやってくれると思い、業者はできるところだけやると思いますから、トラブルが発生して当然ですよね。
まず、何のためにメンテナンスするのか目的を明記することが重要です。
機械の延命か、トラブル対応か、能力アップかによって求めるものが変わります。
見積を受け取ったら、交換する部品の意味、どこの部品か、緊急性はあるのか、どういった薬品なのかなど、基本的な説明をキチンと受けて理解しましょう。
2、メンテナンスの方法
部品交換や洗浄方法など、具体的にどうやって行うのか説明を受けましょう。
必要な電源や水道などユーティリティはあるか? 火気は使うか? 場所はどこでやるか? 産業廃棄物は出るか? 当日現場で困らないように詰めておきましょう。
3、検収条件の合意
メンテナンスの結果、どうなればヨシとするのか?
例えば水量を増やすといった能力アップはすぐには難しいことが多いので、メンテナンスとしては水漏れや詰りがなければヨシとするなど現実的な線で話し合いましょう。
何も判らない営業マンが、現場を見ないで各メーカーに見積依頼すると、それぞれのメーカーは標準仕様で出してきます。
そこには沢山の前提条件があるのですが、それを伝えず右から左に見積を出す営業マンが居ます。
お客様も鵜呑みにせず、お互いのためによく話し合いましょう。
担当者の説明が不足していれば、遠慮なく上司と一緒に説明して欲しいと依頼してください。
また長く付き合っているからといったことで心配であれば、他社に相談してみても良いかもしれません。
設備のメンテナンスや工事の際の見積については以前の記事でも紹介しています。
曖昧な状態で見積作成を進めた場合のリスクなどを詳細に説明しているので、参考にしてみて下さいね。
▶設備のメンテナンスや工事の見積もりを侮るべからず