多くのバルブや計器を持つ設備機器はマニュアルを活用してメンテナンスが行われます。

マニュアルはメーカーやベテランが作成して作業員に伝える訳ですが、操作の手順だけ記載したものを渡してもあまり効果的でないときがあります。

例えば熱交換器を分解する作業で、内圧を抜いてから水抜きを行う時、

①前後のバルブを閉める
②水抜弁を開ける
③エア抜き弁を開ける

という手順がありますが、時々、

①バルブA1とA2を閉める
②バルブB1を開ける
③バルブC1を開ける

と書いてあるものがあります。
後者でも作業はできますが、受け取った作業員には作業の意味が解らず、不測の事態に対応できないでしょう。

前者であればある程度理解できますがその作業の意味チェックポイントを記載するとより親切です。

①前後のバルブを閉め水を止める
②水抜弁を開け、圧力ゼロを確認
③エア抜き弁を開け、水を完全に排水

ここまで書けば水が止まらなければ①が甘い事が解るし、②が終わらないうちに③を行うことはないでしょう。

同様に日常点検項目にも、基準の意味やチェックポイントを記載しておくことが保全ノウハウの継承に役立ちます。

しかし、紙によるマニュアルは持ち歩きしにくい、作業しながらの確認が難しいなど難点もあります。

当社ではブラウザ上で確認ができる「パノラマメモ」によるマニュアル確認を推奨しています。
パノラマメモは360度見渡せる設備写真に、直接機器の説明書や社内マニュアルを貼り付けることができるので、現地におらずとも現場を確認しながらマニュアルの閲覧ができます。

詳細な使用方法などは過去記事や当社ホームページで掲載していますので、是非ご確認下さい。

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マニュアルは技術の整理や継承に役立ちます。
さらに、作業の意味を作業員に理解してもらいながら進めることで、不測の事態を減らしより安全に作業ができます。

専門の水処理会社と一緒に作成して、理解を深める取り組みをしてみては如何でしょうか?

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