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よく熱交換器や冷凍機などの能力アップのためにスケールを酸性薬品で溶かす「化学洗浄」が行われています。

酸性薬品で除去できるものは主に、カルシウムやマグネシウムといったスケール成分です。

化学洗浄については以前の記事で紹介しています。参考にしてくださいね。
▶安全対策がカギ!化学洗浄の計画はプロにご相談を

時折、スケールではなく錆コブで詰まった配管に実施できないか?という相談をいただくことがあります。

確かに鉄錆は酸で溶けるので、配管の詰まりは解消しますが、錆コブが出るという事は、その分配管が減肉しているとも言えます。

ゆえに洗浄後に配管や継ぎ手から水漏れを起こす事が考えられます。また熱交換器と違い、一般の配管は色々な場所に分岐しています。

その為、化学洗浄で剥がれた錆が他の場所に詰まったり、洗浄剤がそこに留まり十分に洗い流されず腐食が進行したりします。

その様な局面では化学洗浄ではなく、「フラッシング洗浄」を行います。

♦フラッシング洗浄とは
配管の腐食を防食剤で抑えながら、鉄の分散剤でゆっくり溶かし出し除去する方法

通常運転しながら処理が可能であり、赤水になったら薬剤を注入しながら水を入れ換えて改善を待ちます。カートリッジフィルターなどでろ過する事も有効です。

水が澄んでくれば終了ですが、その後に防食剤を維持し使い続ければ配管の延命にも繋がります。

詰まるほどの錆コブを落とすことは難しいですが、新たな腐食を発生させない為にリスクなく状況が改善するお薦めの方法です。

夏季に向けて冷却能力に不安を抱える現場も多いと思います。原因が冷凍機なのか熱交換器か、ポンプにあるのか配管なのか?

「配管を洗って」という依頼より、一度全体を水処理会社に見せてどうしたらいいか相談してみて頂ければ、より良いアイディアが出ると思いますよ。