「飲めない水」って?

最近、PFAS(ピーファス:有機フッ素化合物)が、毎日のようにテレビや新聞紙上をにぎわしています。
発がん性を指摘され、日本の水質目標値は飲料水1ℓ当たり50ナノグラム(1ナノグラム=10億分の1グラム)で、アメリカではさらに厳しく4ナノグラムが目標値とされています。

発がん性を指摘されていますので、これが少しでも含まれている水は飲めません。
しかし心配はいりません、活性炭で除去できます。
最近の研究結果からでは50ナノグラム以下にする場合でも、元々含まれるPFAS濃度が微量のため、活性炭を交換しないでも何年も処理できるようです。

図-1【そもそも解説】PFASとは?各地で検出相次ぐ、健康への影響指摘
出典:朝日新聞デジタル、2024年2月5日付

ほかにもいろいろある「飲めない水」

ほかに飲めない水でよく問題になるのは、農村地帯の地下水に含まれる硝酸性窒素があります。
日本の水道水水質基準値では、硝酸性窒素と亜硝酸性窒素の合計量で10mg/ℓとなっています。
発がん性や血液の病気を引き起こすことが指摘されています。
農業では肥料をよく使いますが、これは植物の成長には窒素分やリン成分が必要で、これを化学合成肥料により補いますが、それが地下水に混入します。
昔は肥料に人の糞尿を使いましたが、これは人糞の中に含まれるアンモニアが、土壌の微生物により窒素成分に変わることを利用していました。
江戸時代は、人糞は“金肥”といって、城下町から農村に人糞を売り歩く“金肥売り”がいたそうです。


図-2 金肥売り、出典:みどりの町つくりセンター、2024/6/27参照

硝酸態窒素や亜硝酸態窒素は地下水中でイオン状で溶解しており、活性炭では取り除くことができません。
除去には、昔はイオン交換樹脂などが使われていましたが、現在では高濃度の窒素成分の除去には、電気透析法(極性転換式電気透析法:EDR)が、安価なランニングコスト(電気しか使わない)のために使われています。

図-3 電気透析の原理
出典:環境省:電気透析と生物脱窒装置による硝酸性地磯除去システム

ミズカラの活性炭処理技術

このように、井戸水には色々な“飲めない水“の成分が含まれており、ミズカラがそれを除去する実績を有しています。
ミズカラでは多くの経験と、事前の調査を十分行い、水道水水質基準に適合する水質迄磨き上げる技術で、安全・持続的に専用水道として供給しています。


図-4 ミズカラの井戸水ろ過設備

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