「井戸水を水源として利用する」と聞いてどのようなイメージが沸きますか?
「今の時代に井戸から?」「そもそも井戸なんてどこにあるの?」と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、時代劇や発展途上国の映像で見るような、昔ながらの手動の井戸を指しているわけではありません。
機械を使って、深層地下水を吸い上げるのです。
「井戸水を水源として使う」ということは、井戸を掘削し直接地下水を汲み上げて、自分の施設の水源として活用するということなのです。

そもそもなぜ井戸水は、現在ではあまり使われなくなったのか

昭和30年代頃までは、東京でも井戸水は一般的に使われていました。
しかし、生活用水として井戸水が大量に汲み上げられることで、地盤沈下が起こるなど、都市計画上の問題が多発しました。
さらに、井戸水から細菌や化学物質、重金属など人体に害のある成分が、基準値を超えて検出されることが増えました。
そのため、井戸の普及率は急速に下がり、現在では飲料水は上水道、工業用水は工業用水道として、水道を通して供給されるようになりました。
昭和50年には水道の普及率が90%に達しています。
水道が普及したことで、地盤沈下の防止と水の安全性を保っているのです。

参考:学会誌「EICA」第 15 巻 第 4 号(2011)水道普及は日本の文化を変えた 谷口尚弘
http://eica.jp/search/browse.php?file=c_15_4_73.pdf&id=923

浅井戸と深井戸

井戸には、その深さにより主に「浅井戸」と「深井戸」と呼ばれる2種類の井戸があります。

浅井戸とは、”自由地下水”とも呼ばれる地表に近い帯水層に存在する水を採取する井戸のことを指します。深さで言うと約10mほどのものが一般的です。
昔からよく使われている手押しポンプの家庭用井戸がイメージしやすいですね。
それに対して深井戸とは、”被圧地下水”と呼ばれるより深い帯水層に存在する水を採取する井戸のことです。固い岩盤の下まで掘削して地下水を採取します。

この浅井戸と深井戸の相違点は、井戸の深度だけではありません。
そこから採取される地下水の水質や状態に違いがあるのです。
浅井戸は、工事費用が比較的安価で済み、工期も短期間ですが、地表に近い部分ある地下水を汲み上げるため、雨やまわりの環境の影響を受けやすく、水質が変わったり渇水したりすることもあります。その点深井戸は深層地下水を利用するためまわりの地表からの影響を受けにくく、水質の大きな変化はありません。また水源が豊富なため安定した水量を確保できますが、
掘削には時間と費用がかかります。

浅井戸も深井戸も、一長一短ありますが、使用水量が非常に多い事業所、例えば工場や医療機関、商業施設などで使用するのであれば深井戸、家庭用や防災・緊急用としては浅井戸の利用を検討すると良いですね。

井戸水でどれくらいコスト削減ができるのか

井戸水は基本的には無料で使用できます。
設備費や工事費、電気代等は考えずに、単純に水道代だけでシミュレーションしてみましょう。

例えば、東京都で月間2,000㎥の水量を使用する事業所の場合、おそらく月の水道代は80万円程度かかっているはずです。
このうち95%(1,900㎥)の水を自社の敷地内からくみ上げた井戸水の使用に切り替えるとすると、約77万円の節減になります。

料金参考:東京都水道局
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tetsuduki/ryokin/keisan_23.html?area=23ku

使用水量が多ければ、コストメリットはさらに大きくなることが期待できます。

初期投資(イニシャルコスト)不要で地下水を活用するには

地下水を利用すると、水道料金といったランニングコストは削減できますが、井戸の掘削費や工事費、プラント設置費といったイニシャルコスト(初期費用)が発生するとイメージされる方がほとんどだと思います。

もしイニシャルコストが負担に感じるのであれば、”ESSCO方式”という「イニシャルコスト不要・導入リスク0・メリット保証」で井戸水を使う設備”自家水道システム”を導入することができるビジネスモデルを扱っている企業に相談してみましょう。

当社ミズカラ株式会社でも、ESCO方式での導入を取り扱っています。
当社が扱うESCO方式の特長は、

1.当社が金融機関より資金調達し、工事資金をご提供しますので、お客様による金融負担はありません。
2.お支払いは使用水量による従量料金のみ。固定費が発生せず、完全オフバランスが実現できます。
3.当社はお客様に対して、システム導入によるコスト削減額を保証いたします。
4.設備は当社の保有となり、性能保証を行い、保守メンテナンスの責任も当社が負います。

主に、以上の4点です。

イニシャルコストが不要というだけで、資金面での不安がぐっと少なくなりますね。

▷ミズカラ株式会社の導入実績

まとめ

いかがでしたでしょうか。
井戸水の有効活用は、水道料金のコストダウンや水質改善など、水の使用量が多い施設では活用メリットが数多くあります。
井戸水の水源調査や水質調査、地域の規制の有無など、お調べすることも可能ですので、
お気軽にご用命ください。

最後に

当媒体コストダウンナビを運営している「ミズカラ株式会社」は、様々なメーカーを扱っている水処理コストダウンカンパニーです。
「水道料金のコストダウン」「防災対策」「メンテナンスの省力化、効率化」などのご相談に対し、それぞれのお客様へベストソリューションをご提供いたします。

「イニシャルコストをかけずに経費削減したい」
「リスクなくコストダウンを実現したい」
「水処理設備の効率化をはかりたい」
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などのお悩みはございませんか? お気軽にお問い合わせください。

当社では現在、水道代コストダウンシミュレーションを無料で作成しております。
自家水道システムを導入することで、現在の上水道代金からどれくらいのコストダウンが可能なのかを試算し、 レポートを作成いたします。
ご記入いただいたご住所より、簡易的な水源調査、水質調査も可能です。

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