コストダウンのアイデアはたくさんあるのに、そのアイデアを実行に移せず、絵に描いた餅になっていることはありませんか。そのアイデアは、本当に実行可能なものなのでしょうか。今回は、コストダウンの考え方、アイデア、そして実行に移すマネジメントまで一挙にお伝えしたいと思います。
参考にしてみてくださいね。
目次
コストダウンについて考えてみる
「コストダウン」と言え、どこから手を付けていいかわからないという声を耳にします。会社の成長に伴いコストが拡大しています。コストをどのように管理しているでしょうか。
1.コストダウンするべきか検討する
ビジネスにおいてコアなのか、コアではないのか、今あるコストの位置づけをあらためて検討するべきでしょう。コストでも削っても良いコスト・削ってはいけないコストがあります。利益に影響の少ない「光熱費」が手が出しやすいことになります。実は、社内の現状を知らない方が非常に多いです。省エネ診断を無料で行っている「省エネセンター」も実はあります。光熱費については次の章で述べます。
2.ワークフローの導入
交通費や申請に関して、大手では稟議書を持ち回り紙ベースで行っているところが多くあります。紙などの書類の有無だけでなく、この稟議書の手順だけでも社員の時間のコストが伴います。このワークフローをWEBシステムに変更すれば、コストが削減します。有名なところでいえば「サイボウズ office」がこれにあたります。
3.組織の見直し
人的要素のせいで、コストが加算でいるということはないでしょうか。組織の構造上、部門ごとの派閥により、本来各部門がタスクの優先順位で会議室や共有スペースの利用をしないといけないところを、派閥の力関係において、劣勢の組織が利用が出来ず、タスクの進捗が進まないということもあります。そのため、組織構造の見直しも、コストダウンの解決の要因になりえます。
4.一般事務用品の見直し
事務用品は現場で非常に大事なツールではあるものの、現場ではあるだけ使用してしまうことも起こっています。毎月どの程度利用されていて、また実際に本当に必要なのかを分析する必要があります。備品に関しては、総務が一括管理しどの課が付きどの程度利用しているか把握する票を作成しているところもあります。「事務所の事務備品・消耗品」・「印刷の頻度・方法の見直し」については、経費削減のアイデアでご紹介しています。
5.定期的な見直し
事業としての取引先には相見積もりを取り、少しでもコストをと気にしている皆さんですが、実は身近な経費については見直しをしていないところが多いと聞きます。例えば、光熱費(電気ガス水道)の契約・PCのリース契約・事務備品の発注先の契約など多岐に及びますが、10年近くなじみの企業にお願いしているということはありませんか。非常にもったいないです。例えば、ガス料金でいえば、新規参入が自由になり、料金プランも多岐にわたっています。これについては「アイデア一つで、工場を劇的にコストダウンさせる方法8選」でご紹介しています。
実践しやすいコストダウンのアイデアをご紹介
コストダウンを実践するには、どうしたらいいのでしょうか。これまでコストダウンナビでは、様々なコストダウンに関するアイデアをご紹介してきました。費用をかければコストダウンの方法はたくさんあります。例えば、「コストダウンのコンサルタントに相談する」や「設備投資を強化する」などの方法があります。しかしながら、中小企業では特に、コストダウンのためにコストをかけることは、結果的に経費削減につながったとしても、そう簡単に導入することは難しいと思います。
「コストダウンナビ」では、簡単に取り組めるコストダウンのアイデアはもちろん、プロに依頼する場合のメリットやより効果のある活用法などをまとめています。
工場でコストダウンを行うポイントとは!
工場の経費の中で最も多くの割合を占めているのが、水道光熱費です。そしてこの水道光熱費は、コストダウン方法で最も取り組みやすい経費の1つです。以前ご紹介した「工場の経費をコストダウンして生産性を上げる5つのアイデア」では、エアコンのクリーニング・LED照明に交換するなど、簡単に導入できる方法をご紹介しております。
しかし、水道光熱費のコストダウン対策を講じる前に、実はすべきことが1つあります。それは、自社の水道光熱費の現状把握です。実際にどれほどのコストがどの課程で発生しているのか、正確には把握しきれていない企業も多いと思います。そこで、現状把握やコストダウン対策の導入方法、費用対効果などを判断する際にお勧めしているのが、「省エネ診断」です。省エネ診断とは、工場やビルなどの利用エネルギーを診断し抑えることで、電気料金やガス料金などのコストを削減しようという方法です。「エネルギー管理士」という専門家が総合的に診断することで、本当に費用を投じる必要があるのかどうかを判断することができます。一般財団法人省エネルギーセンターでは、省エネ診断を無料で実施しています。ぜひご活用いただければと思います。
なお、コストダウンナビでも、すぐに取り組めるコストダウン方法をご紹介しています。コストダウンに迷った際は、【工場が行うべきコストダウンリスト】優先順まとめ12選もご参考ください。
水道代を削減できる方法は?
工場や医療機関では、毎日多くの水を使用しているので、思ったよりも水道代は高く発生しています。従業員が日常的に使うものだけでなく、工場の製造や部品の洗浄、冷却水なども含まれます。水道代を削減するには、単に使用水量を減らす”節水”しかないと思っている方も非常に多いでしょう。
しかし、日々何万㎥も使用する企業では、節水だけでコストダウンが成功するとは限りません。節水だけでは限界があるのですが、根本的に水道代を下げる方法が、実は他にあるのです。それは井戸水(地下水)の利用です。月間2,000㎥の水量を使用する事業所(東京都)の場合、約80万円/月の水道代が発生しますが、上水道の利用を井戸水に変更すると、約20万円のコストダウンが可能になります。シミュレーションはこちらをご参照ください「井戸水の様々な活用方法!井戸水がコスト削減の鍵に!」
また、井戸を掘削し地下水を利用していると、震災などで上水道が使えなくなった時に、第二水源としての使用も期待できます。災害時協力井戸として自治体で登録されている施設もあり、断水時には生活用水、飲料水として、地域住民に水を供給することができ、安心、安全な頼れる施設として、イメージアップの効果も図れるでしょう。
この井戸水を利用する方法は、コストダウンや防災対策として多くのメリットがあるのですが、実際に導入を検討した際には、どのように。「利益の最大化!工場の水道代削減手順と具体的な方法」にまとめました。その中でも井戸水を工業用水にするためのシステムを自社で持ち、工業用水の水質を改善することで、冷却塔の配管の赤錆を防止したり、排水費用を抑えることができるのです。
設備投資にあたっては初期投資が必要という事で導入を悩んでいるという声を目にします。ですが、工場運営を行う以上水を必須です。長期的見ればコストが回収できたり、初期投資がとても安くで設備導入できるサービスのある水道コンサル会社もありますので、ぜひ一度専門家にご相談してみることをお勧めします。
コストダウンを実行に!マネジメントの大切さとは
「コストダウンしよう!」「節水だ!節電だ!」と経営陣やマネジメントクラスが実施をしようとしますが、現場ではなかなか最初のうちしか続きません。なぜ続かないのでしょうか。うまくいかない理由の大半が、なぜ、「コストダウン」が必要なのか、またどのくらい削減しないとならないのかが明確にされていないケースが多いのです。ではどのようにすればいいのでしょうか
目標設定が社員を動かす!
社内に必要なコストダウンの項目を分析し、いくら削減しないといけないのかの定量化し、目標に取り入れてください。例えば、「工場の電気を削減する」ではなく、「工場の電気を前月比よりも10%削減する」といった目標設定をします。また実施のために具体的に落とし込みます。この目標を実施するにあたり、どの部署が責任をもつかを明確にします。また、電気といっても、どのような方法で行うかを指導します。
目標を設定するだけでなく、実施後の効果測定を行い、社員の努力が必要なものに対しては評価制度を盛り込むようにしましょう。節電・節水のような日々の積み重ねを実施するには、社員のモチベーションが重要です。コストダウンは、無理をせず実施可能な内容から始めるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大半の会社ではコストダウンを自社内でどうにか行おうとしていますが、実際なかなかうまく実行されていません。また、自社内でできないコストダウンの方法もあります。長期的に見て、外部委託してでもコストダウンが可能であるのならば、一度専門家に問い合わせするのをお勧めします。無理のない範囲で、社内のモチベーションを保ったままコストダウンを行うようお勧めします。
最後に
当媒体コストダウンナビを運営している「アクアテクノシステムソリューションズ株式会社」は、様々なメーカーを扱っている水処理コストダウンカンパニーです。
これまでに150件以上の確かな実績がある当社では、水処理運営のプロが作成するコストダウンシミュレーションレポートを無料で作成しております。
「イニシャルコストをかけずに経費削減したい」
「リスクなくコストダウンを実現したい」
「水処理設備の効率化をはかりたい」
「労務費削減、省力化について相談したい」
「プロの診断を無料で試したい」
とお考えの企業、工場、病院・介護施設の方などこの機会に是非一度、ご用命ください。
コストダウンのプロがつくる無料コストダウンシミュレーションを是非お試しください。