工場設備の日常管理において、簡単な点検や部品交換は、寿命向上や異常発見に効果的です。
しかし中には、危険な作業を自らで行っている場合もあります。
例えば、膜の交換・ろ材の交換・薬品の補充・プレート熱交換器の分解清掃・冷却塔の清掃・製造機械や高所にある自動バルブの分解整備なども、
昔は若手を鍛える場として、勉強も兼ねて自らでされているところも多かったと思います。
確かに若手の勉強にはなりますが、人材不足が叫ばれている中で本業とは違う危険できつい作業をさせる必要があるかという問題と、継続的に指導できる人材の不足、安全管理上のデメリットも見られます。
機械の整備や清掃は、モノによっては強度の弱い部分があったり、水をかけてはいけない所だとか、
締め込み方にコツがあるものなど、メーカーごとにノウハウがあります。
取説に手順書が記載されていればいいのですが、注意点が明確で無かったり、勘や経験に頼る部分も少なからずあります。
そこを、先輩の口伝で分解整備や清掃をするというのは、少々リスキーです。
そこで、分解整備や清掃が本当に最適なのか、答え合わせの意味でも、メーカーに外注整備を頼む事をお勧め致します。
しかしながら、普段から付き合いのないメーカーに見積依頼しても、現場の状況が伝わらず、難しい事もあるでしょう。
そんなとき、水処理会社を頼ってみませんか?
水処理会社は、実は機器類の分解整備や清掃を頻繁に行っており、汎用機メーカーとの連絡がスムーズ。
水処理会社が自分たちで整備できるものも多く、メーカーより安く出来るかも知れません。
外注整備を依頼すれば、メーカー推奨の最適な方法で分解整備や清掃が行われ、報告書も出ますから、作業手順や効果が誰にも理解できるようになります。
そしてこの報告書は、お客様のノウハウとして、担当が変わっても活用できるものになります。
外注化は、単にお客様の負担を減らすだけでなく、安全度が上がり、ノウハウが身につき、更には業者のもつ他現場の実績も参考になります。
特に若手の人は、実際にメンテに立ち会って、後で報告書を読むのがおすすめ。
昔ながらの汗をかいて鍛えるのも悪くはないですが、こちらの方がよりスマートに理解できると思いますよ。