現在、脱炭素(カーボンニュートラル)に取り組む企業が急増する中、「地下水の熱を利用してCO2排出を削減したい」と考える工場や病院、水を多く扱う企業などから「自家用井戸を検討したい」という問い合わせが、2019年と比べて10倍以上増加しています。

急速に高まる、国内企業への脱炭素の波

2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」が、そして同年12月には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定され、カーボンニュートラルに向けた税制優遇制度が創設されました。

♦カーボンニュートラルとは

温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」※ から、植林、森林管理などによる「吸収量」※を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
※人為的なもの
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

環境省より引用

2021年5月には改正温対法が成立し、法制化されたことで、脱炭素社会に向けて「ゼロカーボンシティ」を表明する自治体が増加しました。

また、企業のCO2排出量のデジタル化(=開示請求なしで公表される仕組み)が導入されたことで、企業のCO2削減が近々の課題となり、「脱炭素経営」に取り組む企業が急増しています。

自家用井戸を利用したCO2削減方法

そんな中、当社へ「どのくらい設備投資費用が掛かるか」ということよりも、「どのくらいCO2を削減できるか」を重視されている企業から、自家用井戸を「ぜひ導入したい」というお声を多く頂いております。

水冷式熱交換

一般的なエアコンは空冷式で、排熱をファンモーターで大気に排出します。

一方井戸水を利用する水冷式は、自家用井戸を掘削し、「冬は温かく、夏は冷たい」という井戸水の恒温性を利用することで、排熱と冷たい地下水を熱交換すると、CO2の排出を大幅に抑えることができ、室外機も不要となり、エアコンに比べて導入費用も安く、電気代は1/10以下に抑えることができます。

具体的には、熱交換器に地下水を通すことで熱(冷温)を放熱する、地下水を使った高効率空気冷却(暖房)機を使い工場の空調負荷を大きく下げるといった方法を提案しています。

また、井戸水があれば、道路に流して融雪したり、災害時の水源の確保も可能になります。

このような理由から「自家用井戸を検討したい」と考える工場や、特に水を多く使用する設備をお持ちの企業からの需要が高まっています。

ご検討されたい法人の方は、以下にご相談ください?

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