見積もり丸投げしていませんか?

今回は、直接的なコストダウンではなく、設備のメンテナンスや工事に関わることをお伝えします。

施設課、設備課、保全課、生産技術課など工場や空調機器のメンテナンスを発注する仕事に携わる方々、やって欲しいことを業者に伝え見積もりをお願いすると、予算を大きく超えたことはありませんか?

実施すべきことを明確にし、予算を取ることは重要ですが、それだけではメンテナンス費は安くなりません。

実は、複数の業者を呼んで相見積もりを取れば良いではないか、というのは事務方の考えなのです。同じ機械を複数の購入元から買うならその考え方も正しいのですが、工事やメンテナンスとなればそうはいきません。

例えば高所にある自動弁を交換する仕事を依頼する場合、業者の得意分野によって、足場を組むところもあれば、高所作業車を借りる業者、脚立とはしご一本で依頼を実施する業者もあります。

配管工事が上手くても電気工事(接続)が苦手な業者だとしたら、後にショートや漏電して責任問題になる場合もあります。

つまり、結果が同じでもさまざまな方法があるのがメンテナンスで、発注者はその手順について正確に話を聞いて、自分でもイメージすることが不可欠なのです。

頼む会社の本業は何か?
会社としての責任体制は?
監督や会社の資質はどうか?
依頼した営業マンが発注者にしっかり説明できるか?
(説明できないのに値段が出る方が怪しい)
費用の中に何が含まれていて何が含まれていないのか?

発注者は相見積もりを軽く考えて、なるべく安いところに発注しようと思うものですが、工事やメンテナンスの場合は、詳細な見積もり仕様書を作らないと後でトラブルのもとです。

また内容をイメージすることで、一括で発注せずに、足場が得意な会社や電気工事が得意な会社、配管工事が得意な会社等々を分離発注することで、コストダウンが可能になる場合もあります。

なお、最初に声をかけた業者の見積もりを、次の業者に値段を隠して相見積もりを取るのは危険。信用問題とは別に、見積もり書に書いていないことは次の業者は見積もりに含めず、そうすると結果的に安くなりますが、見えない安全対策や現地調査費用が含まれておらず、それでは発注者が手抜きを認めたようなものです。

先の例では状況に応じて足場を組む必要があるかどうか、発注者が判断するとともに最初の業者が作業費一式に足場に掛かる費用を含んでいたとして、後の業者が適当にはしごで施工し、転落して事故が発生したらどうするのか。また本来ははしごでできる作業を、過剰な安全対策で足場を組むことでコストが大幅に上がればどうなるか。

とにかく
発注者が理解できない状態でメンテナンスを業者に頼むことが如何にまずいことかまたそれが理解できる技術者集団として、施設課や保全課をわざわざ置いているという会社の考えもお分かりいただければと思います。

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