「疑似科学」とは、まだ学術的に理論が確立していない「研究中」の科学分野のこと。科学的であるように見えるものの科学的根拠がなく、実証も反証もできない事柄です。 例えば、血液型と性格の関係性や、占いもこれに当たります。

これまでも、目に見えない水の性質を解明しようと、水質分析や実験技術が発展してきましたが、それと同じように、
磁気や電波などを使って水を「改質」するとされる新興技術が見られます。

ここでは、一概に新興技術が正しい、間違いを言うのはフェアではありませんので、
今回は水処理における、いわゆる「疑似科学」の見分け方と、問題点にフォーカスを当ててみたいと思います。

水処理技術は、物理や化学、生物学や化学工学等の学問を基に基礎理論を作り、実証実験を経て基準値を決め確立されます。

対して、疑似科学には、ベースとなる理論が仮定のままなので、基準値が作れないところが大きな違いです。

なので、後者に共通する謳い文句は「実績があるからまずは使ってみて」「過去の技術は化学品を使うので環境に悪い」という持ちかけ。

改善に熱心なお客様やチャレンジ精神旺盛な経営者をくすぐるこの新興技術のトークと比べて、従来の水処理はコストがかかり環境にも悪いように見えます。

そして使ってみて良かったかどうかは、あくまでお客様の感想。
基準値が無いので、科学的な評価はできません。

それでも採用されれば、次のお客様への「成功事例」や「実績」として、「まずは使ってみて」の根拠となるのです。

そう考えると水質基準や水処理能力が明確でその通り運用すれば、繰り返し効果が出るものが正規の技術、効果が出たり出なかったりするものは疑似科学と言って良いと思います。

勿論、正規の技術でもうまくいかない事もあります。

しかし、基準値があれば、今が正しく運用されているか違うのかが判ります。

そして正しくなければ、原因を調べて、改善することも出来るのです。

一か八かの売りっぱなしではなく、長い付き合いで最良の方法を考える水処理会社を信頼して頂き、共に設備を守っていきましょう。

 

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