メンテナンスも機器購入も、限られた予算でしなければならない以上、コストダウンの作業は欠かせません。

コストダウンと言えば、一昔前であれば、相見積を取って、業者同士が金額を下げ合う事で成立したかも知れません。

しかし、業者に負担を強いるばかりではフェアでありませんし、昨今の人手不足、材料高騰のご時世では、どこも仕事を請けてくれなくなります。

じゃあ、コストダウンなど無理では?
という購買部門の声が聞こえてきそうです。

とは言え、何をするにも商売である以上どこもそう簡単に儲けられない訳ですから当然、コストダウンはやるべきです。

では、どうするか?

そもそもコストダウンとは何かと言えば

「無駄な仕事をしない、させない」

ということだけ。

誰に損をさせるか(=お金を負担させるか)という駆け引きの問題ではないということです。

その為には、発注者自らが仕事の意味をとことん理解して、何が無駄なのかに気づかないとなりません。

・必要十分な仕様を指定しているか?
・やることや工程は具体的で明確か?
・先にやるべき調査はないか?
・法的義務があるか?

更に、現場側でも協力できる事がないか考えて、必要な社内交渉を怠らないこと。

・現場の停止期間は適正か?
・現場に有るものを貸せないか?
・作業スペースは最適な場所にあるか?

例えば、工場にホイスト(リフト)が有るのに運搬の為に4人がかりで手運び、なんてよくありますが無駄ですよね。

作業や仕様の計画に際し、機器メーカーや水処理会社のアドバイスは貴重です。

机上の仕様書だけでは手詰まりになりがち。

是非、水処理会社を現場に招いて一緒に調査を依頼してみてください。

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