安全管理ルールは企業によって様々です。

すごく入場者のチェックに拘る所もあればブルーシート禁止で防炎シート指定をする所、電源アースの取り方に独特の指定をする所、防爆仕様を徹底する所など。

その工場の過去の苦い経験を2度と起こしたくない気持ちで厳しい基準を作り、維持する事は大変ですし、勿論、関係者の努力には敬意を表したい所ですが、中には、それが安全管理と勘違いしてしまう事があるようにも思います。

本来の安全管理は、現場や作業ごとに危険のポイントを探してリスク評価し、優先度をつけて対策を施すという取り組みで、その積み重ねが何十年という無事故を実現するものと考えられています。

ですからいわゆるローカルルールが厳しいからと言って、通常のリスクアセスメントを怠れば本末転倒で、かえって再発の遠因となってしまいます。

更にリスクアセスメント活動についても同様で、朝礼で書き出した内容を見て終わらないこと。

道具や作業内容を熟知している職長や職人でないと判らないリスクもあり、常にリスクは隣り合わせであるという気持ちで、常にリスクアセスメントの考えを持つ事が重要です。

長年の安全を実現する為には、

経営者は予算をとり、
管理者は実態を双方に伝え、
現場は確実に実行する

そしてそれぞれの役割からアイディアを出し、協力していく事が大切ではないでしょうか?

 

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