水処理の設備管理やエンジニアリングに欠かせない根拠となる「指標」と「基準値」

一口に基準値と言っても法的基準、メーカー基準、部品個別の基準、消耗品の基準など様々なものがあり、それらを参考に設備管理基準を決めています。(法的基準は必ず守りましょう)

ここで悩ましいのは、厳しいメーカー基準を根拠にした時に、コストダウンが立ち行かなくなるといった問題です。
もちろん、メーカーの基準値どおりにすれば間違いはないと思いますし、使う部品もメーカー指定が無難に決まっています。

しかし、これでは話が進みません。

そのような時は、メーカーにハッキリと「コストダウンしたい」という旨を伝え、話を聞いてみることで名案が浮かぶことがあります。

例えば、回転機器のように一定の使用時間数で必ずダメになってしまうものや、イオン交換樹脂のように自然現象で劣化するものは仕方が無いのですが、このようなことが今までにありませんでしたか?

「屋外に置く前提で定められた基準のものを実際は屋内に置いていた」
「高温高圧の条件で使うためのパーツが実は不要だった」

こんな時、実際の使用条件をできるだけ情報提供し、メーカーの意見を聞きながら総合的に判断していけば、改善点が見つかります。

実のところ、メーカーも現場経験が豊富である所ばかりとは限りませんから、現場の声や相談は参考となりますし、メーカー自身のコストダウンにつながるかも知れません。基準値に縛られ、自己で判断してしまう前に現場やメーカーと相談することが何かを産み出すことに繋がるのではないでしょうか。※法的基準は必ず守りましょう。

メーカーや水処理会社と情報を共有して、お互いウィンウィンの関係を築きつつ、効果的で信頼度の高い改善活動を目指しましょう。

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